泉鏡花大全
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発行者による作品情報
日本文学に妖しく咲く大輪の花、泉鏡花の168作品を集成。
(この作品集について)
この作品集には、以下のように年度別に鏡花の168作品が収録されています。
1894 年(明治27年) 1作品
1895 年(明治28年) 8作品
1896 年(明治29年) 6作品
1897 年(明治30年) 8作品
1898 年(明治31年) 3作品
1899 年(明治32年) 3作品
1900 年(明治33年) 5作品
1901 年(明治34年) 8作品
1902 年(明治35年) 3作品
1903 年(明治36年) 4作品
1905 年(明治38年) 2作品
1906 年(明治39年) 6作品
1907 年(明治40年) 4作品
1908 年(明治41年) 5作品
1909 年(明治42年) 6作品
1910 年(明治43年) 8作品
1911 年(明治44年) 9作品
1912 年(明治45年) 5作品
1913 年(大正2年) 6作品
1914 年(大正3年) 6作品
1915 年(大正4年) 1作品
1916 年(大正5年) 3作品
1917 年(大正6年) 3作品
1918 年(大正7年) 1作品
1919 年(大正8年) 1作品
1920 年(大正9年) 6作品
1921 年(大正10年) 2作品
1922 年(大正11年) 2作品
1923 年(大正12年) 10作品
1924 年(大正13年) 8作品
1925 年(大正14年) 1作品
1926 年(大正15年) 4作品
1927 年(昭和2年) 4作品
1928 年(昭和3年) 2作品
1930 年(昭和5年) 2作品
1931 年(昭和6年) 2作品
1932 年(昭和7年) 1作品
1933 年(昭和8年) 4作品
1937 年(昭和12年) 1作品
1939 年(昭和14年) 3作品
制作年代不明 1作品
(泉鏡花について)
泉鏡花は一八七三年、金沢市に生まれました。幼少期を金沢で過ごした鏡花は終生、故郷と母とを哀惜し、折に触れて作品に登場します。しかし、母は出産後の産褥熱のため鏡花が十歳のとき死亡し、鏡花は強い衝撃を受けます。
十六歳の時、友人宅で読んだ尾崎紅葉の「二人比丘尼 色懺悔」を読んで感激し文学を志すようになり、十八歳のとき、東京の牛込の紅葉宅を訪ね入門を志願します。こうして、鏡花は紅葉宅での書生生活を始めます。
紅葉の薫陶を受けながら鏡花は次第に実力をつけていきます。中でも、一九〇〇年に発表した「高野聖」のすぐれた幻想性は目を見張るものがあります。この他にも、「照葉狂言」、「婦系図」、「歌行燈」などの傑作を世に送り出しました。
江戸文芸の影響を深く受けた怪奇趣味と幻想性は、現代でも高く評価されています。特に幽玄華麗な独特の文体と巧緻を尽くした作風は、川端康成、石川淳、三島由紀夫らに影響を与えました。
中島敦は、以下のように泉鏡花の文章を激賞しています。
「日本には花の名所があるように、日本の文学にも情緒の名所がある。泉鏡花氏の芸術が即ちそれだ。と誰かが言って居たのを私は覚えている。併し、今時の女学生諸君の中に、鏡花の作品なぞを読んでいる人は殆んどないであろうと思われる。又、もし、そんな人がいた所で、そういう人はきっと今更鏡花でもあるまいと言うに違いない。にもかかわらず、私がここで大威張りで言いたいのは、日本人に生れながら、あるいは日本語を解しながら、鏡花の作品を読まないのは、折角の日本人たる特権を抛棄しているようなものだ。ということである。しかも志賀直哉氏のような作家は之を知らないことが不幸であると同様に、之を知ることも(少くとも文学を志すものにとっては)不幸であると(いささか逆説的ではあるが)言えるのだが、鏡花氏の場合は之と異る。鏡花氏の作品については之を知らないことは不幸であり、之を知ることは幸である。とはっきり言い切れるのである。ここに、氏の作品の近代的小説でない所以があり、又それが永遠に新しい魅力を有つ所以もある。」
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、iPhoneはもちろん、iPadやMacでの読書に最適化しました。また、作品の一編一編にも索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。
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プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。