泉鏡花 現代語訳集17 日本橋 泉鏡花 現代語訳集17 日本橋
泉鏡花 現代語訳集

泉鏡花 現代語訳集17 日本‪橋‬

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発行者による作品情報

泉鏡花の小説「日本橋」の現代語訳。

【あらすじ】

雛の節句の明くる晩、宵に少し降った雨上がり、月は潜んで朧―と言いたいところだが、実際は黒雲が滲んで暗い、一石橋の欄干際。

そこに立つのは、遺憾ながら野暮な野郎の影二つ、しかもその一つは警官である。

もう一人の男が、先ほどから流れに臨んで辺りを見回し、新聞紙に包んだかなり重量のあるものを川へ放り込んだのを見て、警官が、今のは何か―と問うと、男は、姉の志としてあるものを流した―と答える。

その説明に警官が納得せず、尋問の続いているところへ、稲葉家の看板芸妓、錦絵のお孝が微酔い加減で姿を現し、わたしも同じことをしに来たんですよ―。

男は大学の生理学教室に籍を置く葛木晋三。お孝と並び称される滝の家の清葉に姉の面影を見て、長年恋い慕ってきたその思いを、今晩打ち明けたが振られたと言う。

その話が心に沁みたお孝は、清葉への対抗心もあり、葛木の手を引いて抱き込んだのであったが…

激しく、悲しく、そして美しい、人の情念の綾を見事に織り上げた傑作。

【訳者略歴】

白水 銀雪(しろみ ぎんせつ)

慶應義塾大学大学院博士課程中退(専攻:数学)

システムエンジニア・プロジェクトマネージャー・コンサルタントとして、宇宙分野を中心とする科学技術系システム開発に従事

現在、蓼科にて山暮らし

ジャンル
小説/文学
発売日
2016年
4月27日
言語
JA
日本語
ページ数
189
ページ
発行者
BCCKS Distribution
販売元
Digital Publishing Initiatives Japan Co., Ltd.
サイズ
969.8
KB

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