蒼穹の昴 全4冊合本版
-
-
4.4 • 16件の評価
-
-
- ¥2,600
-
- ¥2,600
発行者による作品情報
汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう――中国清朝末期、貧しき糞拾いの少年・春児(チュンル)は、占い師の予言を信じ、科挙の試験を受ける幼なじみの兄貴分・文秀(ウェンシゥ)に従って都へ上った。都で袂を分かち、それぞれの志を胸に歩み始めた二人を宿命の覇道が待ち受ける。万人の魂をうつベストセラー、待ちに待った合本で登場!
カスタマーレビュー
d2f3d8
、
まさにローマは一日にして成らず
宦官、科挙、西太后、阿片。断片的にしか知らなかった、大中華の歴史は生半可に語ることは出来ないと思いました。この小説は登場人物の背景を丁寧に描いていて、人となりが容易に想像でき、どんどん読み進めることが出来た。それぞれが良くも悪くもその役割を果たし、特に再起不能の大国の最期を看取る西太后の苦悩と覚悟がとても悲しく、現在の中国を思うに、小説にも引用されていた、ローマは一日にして成らず、遥か恒久の刻に、圧倒されました。作者様の知識と教養に満たされた思いです。