アカガミ
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4.1 • 12件の評価
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- ¥630
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発行者による作品情報
2030年、若者は恋愛も結婚もせず、ひとりで生きていくことを望んだ――国が立ち上げた結婚・出産支援制度「アカガミ」に志願したミツキは、そこで恋愛や性の歓びを知り、新しい家族を得たのだが……。
APPLE BOOKSのレビュー
等身大の男女の機微を生々しく描き、2011年に「ふがいない僕は空を見た」で山本周五郎賞を受賞した窪美澄。「アカガミ」は窪の繊細な恋愛描写を生かしながら、近未来の日本を舞台にした衝撃のディストピア。少子高齢化が劇的に進行した2030年。閉塞感の中で生まれ育った若者たちは未来への展望もなく、ひっそりと他人とも関わらず生きている。東京の介護施設で働くミツキもそんな一人。母の介護にも疲れていたある時、結婚と出産を支援する国のお見合い制度「アカガミ」に参加する。パートナーとなった博物館で働くサツキと同じ屋根の下での共同生活では、互いに初めて湧き出る恋愛感情や性欲に戸惑うばかり。しかし、穏やかな時間を過ごすうちに、2人は子供を作ろうと決意する。奇妙な設定で始まる柔らかな恋愛物語は、ラスト直前に急転直下。自己に目覚めた2人とは対照的に、飼い慣らされた人々が国家の駒にされる恐怖が浮き上がる。日本の未来を予言するようなざらついた余韻と、鮮やかでスピード感あるどんでん返しがスリリングな作品。