![すべて真夜中の恋人たち](/assets/artwork/1x1-42817eea7ade52607a760cbee00d1495.gif)
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すべて真夜中の恋人たち
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3.8 • 61件の評価
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- ¥750
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発行者による作品情報
「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった――。芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。渾身の長編小説。
APPLE BOOKSのレビュー
一人の女性の抱えた孤独が、真夜中の澄んだ空気とそっと溶け合っていく。冒頭からその描写の美しさに引き込まれる本作は、一種の純愛小説であり、彼女の成長を追った物語でもある。主人公の冬子は34歳、フリーで校閲の仕事をしている。友人と呼べる存在は出版社の校閲部に勤める聖のみ。人付き合いが苦手な彼女の唯一の趣味は、誕生日に真夜中の街を散歩することだった。ある日、彼女は高校で物理を教えているという初老の三束さんと出会う。三束さんと喫茶店で交わす会話に心を温めながらも、同時に切ない恋慕に心がかき乱されてしまう冬子。彼女は意を決し、彼に一つの願いを告げるのだが…。あふれる思いを言葉にできず苦しみ、時にアルコールに逃げる冬子の繊細な危うさを描きながら、それでもゆっくりと光へと導いていく川上未映子のストーリーテリングが見事だ。心象描写の中から情景が、情景描写の中から主人公の心象が浮かび上がる。そんな情景と心象の循環によって、読者は物語の深部へと誘われていく。ラストシーン、冬子の心を満たしたものは幸福だったのか。それとも…。静かな余韻の中でその答えを見つけてほしい。
カスタマーレビュー
どさんこ41
、
これは素晴らしい
美しく流れるようなその文章が印象的です。
ヌード最高
、
悲しい結末
ネタバレになるけど、主人公が恋愛をして、それが成就すれば良いと思って読んでいたが、うまくいかなくて、結局ダメになった。
ハッピーエンドが必ずしも良いとは限らないから、これはこれで良かったんじゃないかと思う。