もうあかんわ日‪記‬

    • 4.8 • 11件の評価
    • ¥1,600
    • ¥1,600

発行者による作品情報

父は他界

弟はダウン症

母は車いすユーザー、からのコロナ禍に生死をさまよう大手術

間におじいちゃんの葬式が挟まって

ついには、おばあちゃんがタイムスリップ

ーー残された長女(作家)にすべてのタスクは託された



次々におそいかかる「もうあかんわ」なラインナップ



なのにどうして、こんなに面白い文章が出来上がってしまうのか

読んでる側はいったいなんで、こんなに救われてしまうのか!?



【人生は、一人で抱え込めば悲劇だが、人に語って笑わせれば喜劇だ】



3月10日から4月15日までの岸田奈美のnoteに書かれた、泣けて笑える祈りの日々

放った言葉を本人の手で見事に体現した、読後、拍手喝采のエッセイです



< 3/10 岸田奈美のnoteより>



現代社会が抱える闇の全部盛りが、かっぱ寿司のすし特急に飛び乗ってやってきた!?!?!?!??! !

チャップリンは「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」と言った。

わたしことナミップリンは「人生は、一人で抱え込めば悲劇だが、人に語って笑わせれば喜劇だ」と言いたい。



悲劇は、他人ごとなら抜群におもしろいのだ。

ユーモアがあれば、絶望に落っこちない。

常々そう思っていたけど、気づいたのは、ユーモアは当事者に向けるものじゃない。

悲劇を喜劇に変えるためのユーモアは、そこにいない聞き手、つまり第三者にしか向けられないものなのだ。

理不尽なこの日々を、こうやって笑い飛ばしてもらえたら、わたしはそれで救われる。

同情も憐憫もほしくない。

やるべきことも全部わかっているので、家に来て手伝ってほしいわけでもない。

ただ、笑ってほしい。

だって、このストレスフルな時間も、心のどこかでわたしは「たしかにしんどいけど、これはこれで、おもしろいよな」って思っているのだ。

そういう明るい自分を、わたしは見失いたくない。



でも、このままやったら、もうあかんわ。

そんなわけで、前置きが長くなりましたが、読者さんにお願いがあります。

今日から母が退院して落ち着くまで、毎日21時に、noteで日記を書きます。

時間のある人は、どうか、読んでいってください。

読んでくれる人がいるだけで、わたしは、語る意味があります。

悲劇をわたしがnoteで書けば書くほど、喜劇になっていきます。



タイトルは「もうあかんわ日記」です。

もうあかんので。あかんくなる前に、助けてください。



【もくじ(一部抜粋)】



○「もうあかんわ日記」をはじめるので、どうか笑ってやってください

○ プリズンブレイクドッグ

○ 祖父のアルゴリズム葬儀

○ 他人のためにやることはぜんぶ押しつけ

○ 何色かわからん龍の背に乗って

○ いつも心にクールポコ

○ もしも役所がドーミーインなら

○ 姉弟はそういうふうにできている

○ まだあかんくないわ

○ 退院ドナドナ……ほか

ジャンル
小説/文学
発売日
2021年
5月31日
言語
JA
日本語
ページ数
204
ページ
発行者
コルク
販売元
Mobilebook.jp, Inc
サイズ
6.4
MB

岸田奈美の他のブック

2021年
2020年
2023年
2023年
2021年

カスタマーはこんな商品も購入

2018年
2019年
2019年
2018年
2021年
2019年