春と修羅
発行者による作品情報
宮沢賢治の生前に刊行された唯一の詩集。岩手の風景を詩にしたものや、妹トシの臨終「永訣の朝」などを収め、「冬と銀河ステーション」の銀河軽急便が氷をくぐって進んでいくところで終わっている。賢治自ら「心象スケッチ」と呼んでいるように、様々な事象から受けた内面のイメージが、独特のタッチで綴られている。69編の作品と「序」から成り、1922〜23年に制作された作品が収録されている。東京の関根書店から刊行されたが、事実上の自費出版で、正式なタイトルは『心象スケツチ 春と修羅』。表題作の他、「小岩井農場」や妹トシの臨終を題材とした「永訣の朝」、トシの魂との交流を求める様子を詠んだ「青森挽歌」「オホーツク挽歌」等が知られている。詩人草野心平に日本詩壇の天才と言わしめた詩集でもある。
カスタマーレビュー
ゆなづる
、
好きなあの話
詩集なので、当然それぞれ一遍づつ、
好きな詩そうでもない詩、あるのですが
好きな詩は、読後も何度か、
読み返したりしています。
賢治の物語では、「土神ときつね」が
一番好きで、
「春と修羅」は、あの物語の荒ぶる魂と
なんだか通じているようで、
もっと早く読めばよかったかな、とも
思いますが、
タイミングをまちがうと、
あの研ぎ澄まされた言語感覚に
酔いそうなので、
今でよかった。
でも、やっぱり、
もっと早く読んどけばよかったな。
Yaz1965
、
秀逸です
文庫本では掲載されていないものも含まれており、新鮮な感じて読めました
改めて宮沢賢治の奥の深さを感じています
ののこいちご
、
面白い
自然、科学、外国語、方言…ありとあらゆる森羅万象を表現した詩集。異世界に入り込んだかのようだった。