



自助論 〜新訳完全版〜
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4.4 • 8件の評価
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発行者による作品情報
天は自ら助くる者を助く——
1858年にイギリスで上梓された『自助論』の改訂版を現代語にて全文を完全新訳。
アメリカで出版されたのを始め、イギリス国内はもちろん世界各国にて翻訳され、今尚、読み継がれるロングセラー書。
日本国内では、中村正直が翻訳『西国立志編』として刊行。明治の終わりまでに100万部以上の売上をあげた。
本書の主旨は、みなさんが正しい目的に向かって力いっぱい努力すること—、苦労や苦しみ、屈辱から逃れることも、他者からの支援や保護に頼りきることもなく、自分自身で活路を切り開けるように導くことだ。自分自身を助けることは、突き詰めて考えれば、周囲の人を助けることにつながる。
本書で取り上げたさまざまな実例——文学者や科学者、芸術家、発明家、教育家、慈善家、宣教師、殉教者たちの生き様—を見れば、それが分かるはずである。
優れた人物が、自らの理想を追求するなかで失敗することはもちろんある。しかし、失敗しようと思って失敗したわけでもなければ、失敗してよかったと考えているわけでもない。よからぬことを追求して成功するのは恥ずべきことだが、理想を追求して失敗するのは名誉なことである。
しかし、理想を追求して成功するほうがそれよりもっといい。
どんな場合でも一番大事なのは結果ではなく、その目的であり、価値ある目的の実現に向けて注ぐ努力と忍耐、勇気、不屈の闘志である。




