



贖罪の奏鳴曲
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4.3 • 148件の評価
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- ¥750
発行者による作品情報
弁護士・御子柴礼司は、ある晩、記者の死体を遺棄した。死体を調べた警察は、御子柴に辿りつき事情を聴く。だが、彼には死亡推定時刻は法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった――。
APPLE BOOKSのレビュー
点と点が線になる時、驚愕(きょうがく)の事実が浮かび上がる逆転法廷ミステリー『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』。幼女バラバラ殺人を犯したあくどい弁護士、御子柴が過去を隠して弁護士を務める保険金殺人事件、そして新たな殺人事件を描いた、人気「御子柴礼司シリーズ」の第1作だ。入間川で上がった全裸の男性変死体に立ち会った、埼玉県警捜査一課のベテラン刑事、渡瀬と部下の古手川は、遺体が他殺であることに気付き捜査を始める。殺されたのはゆすり屋で悪名高いライターの加賀谷。捜査線上に浮かび上がったのは、彼がゆすりのターゲットにしていた保険金殺人事件の依頼人、東條幹也と国選弁護人の御子柴礼司。14歳の時に5歳の少女を残虐な方法で殺した「死体配達人」として世間を騒がせた御子柴の過去に気付いた渡瀬と古手川は、御子柴が容疑者であると目星をつけるが…。許されざるべき罪を犯した者を主人公にした物語に抵抗を感じつつも、贖罪(しょくざい)とは、少年法とは何かを読者に問いかける。今作を含め『さよならドビュッシー』『護られなかった者たちへ』など映像化される作品も多く、社会問題に深く切り込みながらもあっと驚く展開で楽しませてくれる中山七里の筆致が光る作品だ。
カスタマーレビュー
セゾンネコ
、
最高
中山七里さんの作品を読んだのは初めて。グッと引き込まれました。少年院についてなど勉強になった事も。御子柴シリーズ、2巻が楽しみ。