頭のいい人が話す前に考えていること
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- ¥1,500
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発行者による作品情報
★「ちゃんと考えた?」と言われたことのある、言ったことのあるすべての人へ
★ほんとうは考えているのに、「考えが浅い」と思われるのはなぜ?
★元口下手なコンサルタントが明かす、「知性」と「信頼」を同時にもたらす黄金法則!
さあ、思考の質を上げよう。
子どものころ、「ちゃんと考えてから話して」と言われたことはないだろうか。もしくは上司に「ちゃんと考えた?」と言われたり、部下の言動に「こいつちゃんと考えたか?」と思ったことはないだろうか。
実は「ちゃんと考えている人」と「考えていない人」の差は思考の量ではありません。徹夜して考えたからといって「あの人、頭いい」とならないでしょう。両者の差は思考の「量」ではなく、「質」なのです。
本書は、"本質論"が人気で1億2千万PVを誇るビジネスメディアの主宰者でありコンサルタントとして1万人ものビジネスパーソンと対峙してきた安達氏が、誰でも思考の質を高め、「頭のいい人」になれる方法を伝授します。
一説によると人間は1日に1万回ほど思考しているそうです。つまり、人間はみな考えているのです。
「ちゃんと考えた?」とされる人も自分なりに考えていたはず。自分なりに考えていても、他人から「考えてない」とみなされるのは、質に変換できていないから。たとえ伝え方や話し方をいくら身に付けても低い質のままでは、「それっぽい話」ができるようになるだけで、人を動かしたり、信頼を得ることはできません。話す前の思考の質で伝わるかどうかはほぼ決まってるのです。
しかし、「ちゃんと考えた?」と言われたこと、言ったことがある人はいても、「ちゃんと」の部分を具体的に教わったこと教えたことのある人はいません。
そこで、口下手で決して「頭がいい」とは言えなかった著者がたまたまコンサル会社に入って叩き込まれた、「ちゃんと話す前に考える」ことを明確化し、業界問わず、一生使える形に法則化。コミュニケーションに苦手意識がある人も、考えることが苦手な人も、話す前だけでいいので、ちゃんと考えることから初めてみませんか?
APPLE BOOKSのレビュー
経営コンサルティングに12年間携わり、1万人以上のビジネスパーソンと仕事をしてきた安達裕哉が、話し方のスキルよりも大切な「思考の質」を高める方法を指南するビジネス書。かつてクライアントである経営者に、コンサルタント失格の烙印(らくいん)を押されてしまったほど口下手な筆者。その苦い経験から、人の心を動かして信頼を獲得するためにはどうすればいいかを徹底的に考え抜いてたどり着いたのが、「知性」と「信頼」を同時にもたらす七つの黄金法則と五つの思考法だ。そして、それを実践する最も適切なタイミングは、人と「話す前」だという。なぜなら、筆者が考える「頭のいい人」とは「他人とのコミュニケーションの中で知性を発揮できる人」だからだ。相手を第一に考え、相手にとって価値のある会話を作り出すために、話す前にどれだけ立ち止まって「思考」できるか。それこそが重要だと説くこの一冊を読めば、誰でも仕事や日常のシーンで使える多くのヒントを得られるはず。さらに、何度も読み返さずとも明日から役に立つことを目指す本書には、“話すたびに頭がよくなるシート”が付属するなど、たくさんの実践的なアイデアが詰まっている。
カスタマーレビュー
良書
久しぶりに出会った良書。
。
承認欲求をコントロールできる者がコミュニケーションの強者 腑に落ちた。
これを真似した所で頭のいい人になれないだろうが、
コミユニケーションのコツを少ししれた気がする
考えるとは整理すること
読了2023/12/31 感想2024/01/14
紋切り型のような書籍タイトルは、あまり好きじゃなかったが、動画サイトPIVOTで著者による紹介をきっかけに読んでみた。説得力と具体性で腹落ちする部分も多く、読了かつ感想を書くにいたる。
▪︎ 考えるとは整理すること
“思考”とは、比べる情報要素が”同じ”か”違う”かの認識をすること。理解するとは”分ける”こと——
なるほど。そう定義すると、ただただぼんやり考えることは、考えるにあらず(別の言語化があってもいい)。”考える”行為によって、頭の中の縦軸と横軸に物事が整理されていくイメージ。それが”考える”ことの成果となり、次の判断につながる。腹落ち。
▪︎ 結論から話す→相手の聞くスイッチをいれる行為
自分もよく使ってしまう”結論としては…”この魔法の言葉を使うことで、自分も相手も”さぁ、この時間で確認されたことを、いざ、まとめるぞ”という空気になる。そう信じている。
一方で、濫用しすぎて、実は結論としてまとめきれていない時もよくある。自分の脳もつ旧型のCPUはいかんともしがたいので、前述のとおりより”整理する”ことを認識して、頭を使っていきたい。
▪︎事実と意見をわける
わかっていても、ついついごちゃついてしまう。そして、話しているうちに、話題のレイヤーが何重にもなって、相手に理解して整理する負担をかけてしまう。省きすぎず、適度に省き、要点を明確に。そして、事実としては〇〇、個人的な意見としては△△と、頭の中のフォーマットを確立していきたい。
▪︎よく聞くための態度
これは、一部、目から鱗。
1.肯定も否定もしない
2.相手を評価しない
3.意見を安易に言わない
4.話が途切れたら、むしろ沈黙する
5.自分の好奇心を総動員する
特に、4と5。ついつい沈黙をおそれて、不要な相槌をうってしまったり、つまらない話だと安易に反射的に判断してしまったり。少しコミュニケーションするときの心の持ち方を変えてみよう!と思わされた。
▪︎コミュニケーションのコストを意識する
コミュニケーションにおいてもっとも労力のかかるプロセスが“言語化する”いうこと。なるほど。それを、自分が負担すべきときと、相手に負担してもらうべきときを明確にして、仕事をすすめることが大切と思った。”プロフェショナルは自分の思考回路を言語化できている”腹落ち。
▪︎その他ささった言葉
- 相手の立場に立ち、仮説をもって質問する
- ちゃんと考えるとは、人を動かすアウトプットを生み出すこと
-自由とは他者から嫌われること”嫌われる勇気”
より。