シリアゲからはじめるむしでしりとり
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Publisher Description
本書は、シリアゲムシという昆虫からスタートして、50種の昆虫でしりとりをしながら、それぞれの昆虫を紹介していくという内容で構成されています。1種につき1ページに収まるように、種の名前や学名のほかに生態写真と、昆虫を紹介する短い文章を載せました。この文章の漢字には、子どもの方でも読みやすいようにルビをふりました。また、専門的な用語の使用は最小限にとどめながら、取り上げた昆虫をなるべく正確に表せるようにしました。それでも、著者自身もよくわかっていない場合があり、その場合は文章の中で「でしょう」や「かもしれません」などの表現をしています。自然を相手に、「なぜだろう」というような見方をしてもらえればと思います。
ここ数年、昆虫の写真を撮ることが多かったため、手元に多数の写真が残されるようになりました。その中からこれまでに、ハナムグリ、カマキリ、ビロウドツリアブ、キアシドクガ、テントウムシ、というように、それぞれの昆虫の特徴をとらえた内容で写真集を制作してきました。いずれ他の昆虫にも登場の機会が巡ってくるとは思いますが、種類が多い昆虫の世界では、いつまで経っても取り上げられない昆虫が出てきそうです。
そこで、このあたりで一息ついて、違った視点から昆虫の写真を使った企画を考え始めました。昆虫との出会いは一期一会であり、記録して残せるのは、その時その場所で写真に収めたものだけになります。うまく拡大して撮れた写真や、周りの様子がわかる構図、動き回る昆虫を写し止めた写真など、いろいろと気に入った写真はあります。しかし、何をどう選んで、どういう順番で並べるか、さらにどうやって紹介していくか、と考えれば考えるほど迷路に入り込んでしまいます。そこで、ルールに基づいて候補虫が選ばれ、順番が決まるという、昆虫の名前でしりとりをしてみようと思い付きました。
構想自体は1年以上前からありましたが、具体的に選考を始めたのは4ヶ月ほど前になります。何から始めても良いのですが、しりとりなので、シリアゲムシという昆虫に最初に登場してもらいました。春と秋に見られる昆虫なので撮影枚数も多く、最初の簡単な解説も含めて、これならうまくスタートできると思いました。ゴールに到達するまで50種の虫たちに登場してもらいますが、始めてみると苦労が絶えませんでした。行き詰まって後戻りをしたり、間違いを見つけて入れ替えをする羽目になったり、ちょっとこれはどうかと退場してもらったり、多くの試行錯誤をしてきました。
昆虫は、地球上の生物の中で、種の数が多いだけでなく、さまざまな興味深い生態を見せてくれています。そのような身近な昆虫の魅力を、愛好家の方々だけでなく、多くの方々に親しんでもらえるようにと、今回はしりとり形式の企画を試みました。本書で登場する機会が得られた幸運な50種の昆虫たちを、どうぞごゆっくりとお楽しみください。
<目次>
はじめに
しりとりのルール
シリアゲムシについて
50種の昆虫でしりとり
1種ごとに、種の和名(タカカナ)とその漢字表記、目、科、学名、大きさ
生態写真
その昆虫を紹介する短い文章
以上を1ページにレイアウトしました。
おわりに
主な参考文献
<著者紹介>
Mushiqubo(ペンネーム)、横浜市在住。
<著者のウェブサイト>
2000年からネイチャーフォトを中心に日々の散策で撮影した写真を自身のウェブサイトに掲載してきました。2011年からは現在のウェブサイト「Mushiqubo’s Photo Gallery」で、ブログ風に短い文章を添えて日々写した写真を発表しています。
Mushiqubo’s Photo Gallery (Mushiqubo Page): https://mushiqubo.jimdofree.com/
2020年4月には、『「花ときどき虫」または「虫ときどき花」』をテーマに、花や昆虫の写真を紹介するInstagramを始めました。スマホでは撮れないような写真をなるべく目指すようにしています。
Instagram: Instagram: https://www.instagram.com/mushiqubo/