写真集トンボと過ごす野山の四季 -秋冬編
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- $1.99
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Publisher Description
これまでに、昆虫の種別に電子書籍の写真集を、ハナムグリ、カマキリ、ビロウドツリアブ、キアシドクガ、テントウムシ、ヒゲナガガと出版してきました。今回はそのシリーズの7冊目としてトンボを取り上げました。トンボは昆虫の中でも特に人気が高いようですが、トンボばかりを狙って写真を撮ってきたわけではなく、例外は多少あるものの、いろいろな種の昆虫を公平に撮り続けてきました。そんな中でトンボは、向こうからやってきて被写体として収まってくれることもある、撮影意欲を駆り立てられる稀有な昆虫でもあります。とはいえトンボはほとんどが飛んでいるか止まっているかなので、どうやって写真集としてまとめたら良いかと考えているうちに時間が経過してしまいました。
結局これまでの路線を継承し、その季節に見られるトンボの自然の中での姿や振る舞いを、そのまま収めるのが良いかもしれないと考えるようになりました。まずは撮った写真を季節ごとに分類をしてみましたが、他の昆虫に比べると早春から晩秋まで、また冬の間もわずかですが写真を撮っていて、使えそうな写真は相当な枚数になってしまいました。そこで今回はその約半分ほど、すなわち秋から冬にかけて撮影した写真で、秋冬編として構成することにしました。
撮影したエリアが横浜市の一部とその近隣で、地域としては狭くまた街中にある自然が残されている公園だけなので、どうしても種の数が限られたものになります。しかし、身近なところにいる普通の昆虫の普段の姿を紹介したいという視点で、候補の写真を絞り込んでいきました。
電子書籍で写真集を作り始めた頃は、縦構図と横構図の表示を端末の回転で切り替えられるようにしたことがあります。しかし最近は端末の画面も大きくなり、またタブレット端末も普及してきているので、少し前からは横構図を基本にして、縦構図の場合は2枚を1ページに並べるようなレイアウトにしています。横構図のアスペクト比は2:3でカメラで撮影したままです。一方、縦構図のアスペクト比は3:4でトリミングしたものにしています。縦構図にしてもあまり写真の細長さが強調されず、また2枚を並べることで左右を対比させるレイアウトにもなります。例外的に4枚の写真を1ページに収めていますが、こちらは同じシーンで連写した中から選ぶような場合です。
秋から冬にかけての季節は、日々気温が低下していったり日照時間が短くまた陽射しの高さも低くなっていきます。春や夏に撮った写真に比べると、日増しに冬に向けての寂寥感が強まっていくような気がします。そんな光の中で見るトンボの変わりゆく姿からは、何か生命の神秘性や崇高さを感じさせられます。是非ともトンボと光が織りなす光景をごゆっくりとお楽しみいただければと思います。
<目次>
はじめに
トンボについて
9月
10月
11月
12月~翌年2月
おわりに
撮影データ
<著者紹介>
Mushiqubo(ペンネーム)、横浜市在住。
<著者のウェブサイト>
2000年からネイチャーフォトを中心に日々の散策で撮影した写真を自身のウェブサイトに掲載してきました。2011年からは現在のウェブサイト「Mushiqubo’s Photo Gallery」で、ブログ風に短い文章を添えて日々写した写真を発表しています。
Mushiqubo’s Photo Gallery (Mushiqubo Page): https://mushiqubo.jimdofree.com/
2020年4月には、『「花ときどき虫」または「虫ときどき花」』をテーマに、花や昆虫の写真を紹介するInstagramを始めました。スマホでは撮れないような写真を、なるべく目指すようにしています。
Instagram: https://www.instagram.com/mushiqubo/