写真集 ハナムグリと出会う季節の虫たち
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Publisher Description
本書は、Mushiquboのペンネームで制作した、昆虫を題材にした初の写真集です。今回の写真集では、2019年から2022年にかけて、神奈川県の横浜市と大和市で撮影した中から、ハナムグリという甲虫に焦点を当てて、ハナムグリがいるところで見かけた昆虫を含む約100枚の写真で構成しました。
ハナムグリはカナブンやコガネムシの仲間で、よく見かける種類では、背中に白い点々模様があります。ハナムグリは、集まる場所によって大きく二つのグループに分けることができます。一つは春や秋に花に来るコアオハナムグリやアオハナムグリです。もう一つが夏のどんぐりの木などの樹液に来るシロテンハナムグリやシラホシハナムグリです。そのようなハナムグリの写真集ということで、季節を春、夏、秋と分けて、それぞれの季節で見られるハナムグリをまず取り上げています。
ハナムグリの写真を撮っていると、当然ですが他にもいろいろな虫が目に入ります。花には、チョウやハチ、アブなどいろいろな虫が来ているし、樹液のところにもカナブンやクワガタ、タテハチョウなどが来ています。したがって、写真集としてはハナムグリと一緒に他の虫たちを観察しているという趣向にしてみました。
ハナムグリの写真だけで1冊を作ることもできますが、それではやや特殊な写真集になってしまいそうです。また、ハナムグリと言えども苦手な方がいるかもしれません。そこで、ハナムグリに花を添えてもらう、あるいはハナムグリを引き立てる役割を他の虫たちに担ってもらう、そういう仕組みになっています。
昆虫の写真集というのは、かなり前から構想していたのですが、どのような題材を選び構成するかということで、なかなか適当なアイディアが思い浮かびませんでした。数ヶ月にわたる思案の末にようやく、普段よく目にする昆虫からまず主人公を選び、その昆虫を中心にしてその周りに集まる虫たちにも登場してもらい、ある程度の統一感とバリエーションを持たせることにしました。
撮影では、自然の中で暮らし活動をしている昆虫の姿を、なるべく手を加えずにそのまま写真に収めるというスタイルをとっています。いわゆる生態写真の分野になります。種を同定するために欠かせないポイントを必ずしも捉えているわけではないので、後で名前を調べるのに難儀することになりますが、あくまでも虫たちの自然な動きを静止画に収めることに留意しています。
2020年の春ごろから、なかなか遠方に撮影に行くことができない状況になってしまい、それが逆に身近な自然に目を向けるきっかけをもたらしてくれました。またその頃から、Instagramで毎日、花と虫の写真を簡単な文章を添えて掲載するようになり、手元にはたくさんの昆虫の写真がたまってきていました。今回はそのようにして撮りためた写真を使っています。
そもそもMushiquboと言うペンネームは、子どもの頃から好きだった虫にちなんで付けたのですが、写真の撮影では昆虫以外にも様々な対象や表現に挑戦してきました。そのような中で、長いあいだ気にしながらも取り上げることがなかった昆虫ですが、ハナムグリのお陰でようやく1冊目の写真集にたどり着くことができました。
<目次>
はじめに
1. 春の野原の花畑に
花に迎えられるハナムグリ
ハナムグリが出会う春の虫たち
2. 夏の野山とどんぐり林にて
蜜を求めて集まるハナムグリ
ハナムグリが出会う夏の虫たち
3. 秋の光がそそぐ野の道にて
季節の移り変わりを前にしたハナムグリ
ハナムグリが出会う秋の虫たち
おわりに
撮影データ
<著者紹介>
Mushiqubo(ペンネーム)、横浜市在住。
<著者のウェブサイト>
2000年からネイチャーフォトを中心に日々の散策で撮影した写真を自身のウェブサイトに掲載してきました。2011年からは現在のウェブサイト「Mushiqubo’s Photo Gallery」で、ブログ風に短い文章を添えて日々写した写真を発表しています。
Mushiqubo’s Photo Gallery (Mushiqubo Page): https://mushiqubo.jimdofree.com/
2020年4月には、『「花ときどき虫」または「虫ときどき花」』をテーマに、花や昆虫の写真を紹介するInstagramを始めました。スマホでは撮れないような写真を、なるべく目指すようにしています。
Instagram: https://www.instagram.com/mushiqubo/