写真集 夏空の下の港街 函館
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Publisher Description
本書は、函館およびその周辺で撮影した写真と短い文章で構成した写真集です。北海道は、若い頃に3ヶ月ほど滞在した釧路を最初に、その後、いくつかの都市や街を訪れています。豊かな自然やゆったりとした街並み、それぞれの街の歴史が残る、変化に富んだ情景が多い魅力的な地です。今回は、その中から函館にスポットをあてて、これまでに撮りためてきた写真から構成しました。
本書では、函館の市街および少し足を伸ばしたエリアから5つに分類してまとめました。最初はJR函館駅からも近い、函館港の近くにある赤レンガ倉庫です。今は商業施設になっていますが、近くには漁船や貨物船が停泊している埠頭もあり、港の雰囲気を味わうことができます。
函館といえば函館山からの眺めが有名ですが、その前に市街地を歩きます。函館市電を使えば、広範囲を効率よく移動することができます。函館市内では、100年以上前に立てられた建築物の現役の姿を見ることもできます。函館山方面へは、どこからアプローチしても坂道の連続ですが、それほど急ではないのでもちろん歩いて上ります。坂の途中から函館港の方を見渡すと、青函連絡船摩周丸をはっきりと認めることができます。
函館山の麓には、歴史的な建築物や教会、また函館港を一望できる公園があります。徒歩圏内に、これらが良い具合に分散しているので、写真を撮り歩くのには好都合です。有名な観光スポットですが、地図を見ながらあえて道を外して行くと、古いお寺や街並みが残っているところもあります。そのようなところからでも、家々の間から眼下に海が見渡せる、絶好のロケーションが広がっています。
街に戻って函館駅の方に歩みを進めると、前述した青函連絡船摩周丸が博物館として保存されています。青函連絡船は、人より物の輸送を重視して頻繁に運航されていました。運行されていた時に乗らなかったのが、非常に残念ですが、青函連絡船の歴史を実物を前に勉強することができる貴重な博物館です。
最後は、函館から少し足を伸ばして大沼と立待岬を訪れます。大沼はJR函館本線で50分程度で行くことができます。立待岬は、足を伸ばすというほどのことはなく、前述の函館市電の終点から歩いて20分程度です。北海道の自然というと雄大という言葉が出てきます。大沼はもちろんそういう面もありますが、鬱蒼と茂った樹々の間の木漏れ日や、澄み渡る北海道駒ヶ岳の空の蒼さを映し出す湖面に惹かれるものがあります。立待岬には、函館港とは違った、自然の厳しさを感じさせる海の風景が広がっています。
今回の写真集では、一部の写真にフィルムで撮影した写真を使っています。2000年~2010年ごろはちょうどフィルムからデジタルへの移行期で、この頃に撮った写真はフィルムとデジタルが混在しています。さらに、この移行期の最初はフィルムの方が高画質で、それに次第にデジタルが追いついていくという状況でした。だから、写真集で使う写真の撮影時期によっては、両者が混在するのは避けて通ることができませんでした。
電子書籍での函館の旅をごゆっくりお楽しみ下さい。
<目次>
1. 北の国の玄関 ー赤レンガ倉庫群と波止場
2. 街を歩く視点 ー市電で巡る街、函館山から見た街
3. 歴史を歩く地図 ー歴史的建築と教会
4. 船で繋いだ鉄路 ー青函連絡船摩周丸
5. 大いなる自然への賛歌 ー大沼と立待岬
あとがき
撮影データ
<著者紹介>
Mushiqubo(ペンネーム)、横浜市在住。
<著者のウェブサイト>
2000年からネイチャーフォトを中心に日々の散策で撮影した写真を自身のウェブサイトに掲載してきました。2011年からは現在のウェブサイト「Mushiqubo’s Photo Gallery」で、ブログ風に短い文章を添えて日々写した写真を発表しています。
Mushiqubo’s Photo Gallery (Mushiqubo Page): https://mushiqubo.jimdofree.com/
2020年4月には、『「花ときどき虫」または「虫ときどき花」』をテーマに、花や昆虫の写真を紹介するInstagramを始めました。一応、スマホでは撮れないような写真を、なるべく目指すようにしています。
Instagram: https://www.instagram.com/mushiqubo/