砂漠
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- ¥720
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発行者による作品情報
この一冊で世界が変わる、かもしれない。仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤(いそ)しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡で出来ていた――。 明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。限定の書き下ろしあとがき収録。
APPLE BOOKSのレビュー
多くの映画化作品でも人気を集めるベストセラー作家、伊坂幸太郎による長編小説。仙台を舞台に、大学生となった青年が仲間と出会い、成長していく青春の日々をつづる。盛岡から仙台の大学に進学した北村は、4人の同級生と知り合った。軽薄なほどに快活な鳥井、超能力で物を動かすことができるシャイな南、無愛想ながらモデル並みの美貌を持つ東堂、極端に熱く変わり者の西嶋。やったこともない麻雀に誘われたのをきっかけに、合コンに参加したり、ボーリングに興じたり、北村は4人と共に過ごすようになる。ところがそんなある日、一つの事件に巻き込まれてしまう…。性格も境遇も全く異なる5人の大学生。彼らは互いに影響し合い、どこか冷めていて「鳥瞰型」と評される北村も少しずつ変わっていく。映画化された他作品のような派手さはないものの、読者人気の高い一作。オフビートな笑いに包まれた軽妙な台詞のやりとり、見事に回収される伏線など、伊坂作品でおなじみの仕掛けは健在だ。モラトリアム生活の中で起きるささやかな奇跡が、社会という“砂漠”への一歩を踏み出す勇気を与えてくれる青春小説。
カスタマーレビュー
羨ましい
語れる思い出や 思い出して懐かしいなとニンマリできる友達と過ごした学生生活。なんてことの無い日常の方が多いのが現実だとは思いますが、そのなんてことないのない日常の中に 隠し味のようなスパイスのような出来事があるのがいいなと思いました。
今大学生をしている我が子、入学式も学園祭もなく 大人になって振り返った時 どんな思い出が出てくるのだろう…と考えると寂しい気持ちになります。
?
なんで途中までで、720円?
そういうことか
読みやすくて、最後にはああ、そう言うことか、とすっきりしました。
主人公たちの変化にも惹かれました。