さよならジュピター
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4.3 • 3件の評価
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- ¥1,100
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発行者による作品情報
【電子オリジナル特典】
・加藤直之、張仁誠、宮武一貴の貴重なイラストや設定を高精細で収録!
・映画撮影前の「ミネルヴァ」号、「スペース・アロー」号
・【初公開】小松左京直筆「さよならジュピター」脚本、小説原稿、シナリオ原稿
・小松左京ライブラリ解説
時は22世紀。木星太陽化計画の調査主任・本田英二は、旧友でパイロットのホジャ・キンの来訪を受けた。ホジャ・キンは冥王星軌道外からやってくる彗星の数がここ数年激減している理由探査のため、2年余りの長旅に出かけるという。──これが彼らの最後の出会いであった。やがて明らかになる驚愕の事実。太陽系50億年最大の危機に、人類の英知はどう立ち向かうのか? 日本SFの金字塔が、さまざまな特典付きで電子化! (電子版では紙版の上下2冊分を、1冊にまとめています)。
APPLE BOOKSのレビュー
日本SF界の第一人者である小松左京が総監督、脚本、原作、製作を務め、1984年に公開した同名映画を自らノベライズしたSF超大作。時は22世紀。人類は太陽系外縁の開発に乗り出すようになり、エネルギー問題解決のため「木星太陽化計画(JS計画)」が始動していた。ところが、火星の氷床で発見された宇宙人のメッセージから、木星の大気内に宇宙人の母船が取り残されている可能性が浮上する。一方、太陽系に飛来する彗星(すいせい)が減少した謎を解くため、彗星源調査に飛び立った宇宙船が遭難。調査の結果、原因はブラックホールとの接触にあると判明。さらにそのブラックホールの軌道が太陽に向かっていることが明らかになる。人類に迫りくるブラックホールクライシスを描いた作品ながら、地球人と宇宙で暮らす太陽系人の政治的対立や思想的な対立、立場を異にする恋人たちの葛藤など、さまざまな要素が複雑に交差している。背景の奥深さはもちろん、表面近くは摂氏2000度を超え、水素、ヘリウム、アンモニア、メタンなどで荒れ狂う木星を探査するシーンなど、そのスケールと迫力に息をのむ。