凍りのくじら
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4.3 • 186件の評価
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発行者による作品情報
藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う1人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき――。(講談社文庫)
カスタマーレビュー
競馬歴50ねん
、
辻村さん素晴らしい小説ありがとう
少し、不安なりほこが
愛おしい。
おさとうとぽんず
、
何度でも楽しめる
1番好きな本はと聞かれると、迷わずこの本を答える。辻村深月さんを知り、大好きになった作品。先日友人との会話で話題にあがり読みたくなったのだが、文庫本が手元になかった為、飛行機の時間つぶしがてら電子書籍を購入。かさばらないしオフラインでも読める。時代に感謝。
最初に読んだ時は大学生だった。少し・不在な理帆子に感情移入してしまい、最後は涙が止まらなかった。今回は2年振り3回目。結末を知っているからこそ、各所に散りばめられた伏線を探す楽しさがある。今読むと違和感のあるシーンが沢山あるのに、気づかないものだ。
涙は出なかった。もう理帆子に感情移入できない歳になってしまったのだなぁと少し悲しくなる。
同じ本を何度も読むのは私には珍しい。だが、私はきっとまた何年後かにこの作品を読むだろう。