畑のへり
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発行者による作品情報
大正~昭和期の童話作家、詩人である宮沢賢治の童話。生前未発表。畑のへりに一列に並んで植えられたとうもろこしを見て、一匹の蛙が、カマジン国の兵隊が幽霊を脇に抱えてやってきたと騒ぎだす。もう一匹の蛙は、「あれはとうもろこし」だと教えるが、幽霊にみえて仕方がない。そこへ人が来てとうもろこしを取って行く。人は歌を歌って去っていくのだが、蛙たちの方が上手いと聞かせようとするが人の耳には聞こえない。