私本太平記【下】
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4.0 • 14件の評価
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発行者による作品情報
国民文学作家、吉川英治著の長編小説が読める。
鎌倉幕府滅亡から南北朝時代を描いた大作
『私本太平記』シリーズ第2弾
「太平記」を題材に足利尊氏の若き日から鎌倉幕府の倒壊、建武の新政から南北朝の分立を経て湊川の戦いが描かれた軍記物語『私本太平記』より7帖から13帖までを収録。
『私本太平記(下)』では、足利高氏の一族四千騎を率いての西上開始から始まり、鎌倉幕府が150年の幕を閉じ、京の政権分裂、湊川に繰り広げられた楠木軍の阿修羅の奮戦。
南北二朝の分裂国家の始まり、そして、巨星・後醍醐帝の崩御までが描かれています。
吉川英治晩年の歴史小説をご堪能下さい。
◆目次
・千早帖
・新田帖
・建武らくがき帖
・風花帖
・筑紫帖
・湊川帖
・黒白帖
◆『私本太平記』とは
明治体制では天皇に背いた大悪人とされた足利尊氏(高氏)、南朝の大忠臣として美化されていた楠木正成など、イデオロギー的に語られ、戦後は一種のタブーであった日本の南北朝時代を、尊氏を主役に新たな解釈を加えて描く。
楠木正成も温厚な苦悩の人として描かれ、戦前の忠臣のイメージを大きく変えている。
また、ヒロインに藤夜叉を登場させ、乱世に生きた女性の悲劇を背負わせている。
◆著者情報
吉川英治(よしかわ えいじ)
「鳴門秘帖」「松のや露八」「宮本武蔵」「太閤記」「新・平家物語」「私本太平記」をはじめ、長編約80編、短編約180編という膨大な小説を執筆し、多くの人々に愛読され、国民文学作家と親しまれました。
「新書太閤記」(NHK大河ドラマ化)「新・平家物語」(NHK大河ドラマ化&映画化)「宮本武蔵」(NHK大河ドラマ&TVドラマ化&映画化)
「私本太平記」(NHK大河ドラマ化)など、
数多くの名作を現代に残しており、司馬遼太郎と並ぶ日本を代表する歴史作家のひとりです。