街とその不確かな壁
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- ¥3,000
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発行者による作品情報
十七歳と十六歳の夏の夕暮れ……川面を風が静かに吹き抜けていく。彼女の細い指は、私の指に何かをこっそり語りかける。何か大事な、言葉にはできないことを。高い壁と望楼、図書館の暗闇、古い夢、そしてきみの面影。自分の居場所はいったいどこにあるのだろう。村上春樹が封印してきた「物語」の扉が、いま開かれる。
カスタマーレビュー
競馬歴50ねん
、
むらかみはるき、は
長い付き合いだがひとつの時代が終わった気がする。
同い年の作家がこれからの生き様を見届けたい。
moshikamoshika
、
自分の事が書かれている。何度目かの既視感と共に。
とても個人的な事が書かれているのに、まさに自分のことだと感じる。もし他の人もそう感じているとしたら、いったいこれはどう言うことなんだろう。
読み終えてしばらくすると、中身があやふやになって行く。これは自分のことが書かれていると言う強烈な思いだけを残して。
avisuje
、
夢、幻、もう一つの世界
オトナになる前、意識しない時間(真夜中)に感じた(見た)景色を、あらためて感じる様な作品でした。