里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動‪く‬

これからの50年で真価を発揮する好著

この本には逆転の発想が満ちている。マネーゲーム経済も、原発に代表されるエネルギー大量消費社会も、私たちにを不安にするだけで、安心をもたらしてくれない。でも、不安は困難の大きさにに起因するわけでなく、問題が我々の手に負えないものとして現れることにあるようだ。
本書で紹介されるバイオマスを利用した循環型社会のとりくみや、高齢者、障害者、女性が生き生きと働く地域経済の実践からは、問題の本質が鮮やかに浮かびあがるのだ。そして我々に求められるスタンスも。眉に唾する向きもあろうが、まずはご一読を。