



雨ニモマケズ
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4.1 • 114件の評価
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発行者による作品情報
岩手の自然への畏怖。そして、そこに住む農民をこの世なく愛した宮沢賢治の代表作のひとつ。「雨ニモマケズ/風ニモマケズ」の有名なフレーズに始まり「サウイフモノニ/ワタシハナリタイ」で終る漢字まじりのカタカナ書きの詩『雨ニモマケズ』は、宮沢賢治の死後に遺作のメモとして発見された。メモが書かれた手帳は、賢治が闘病中の1931(昭和6)年に使用されていたもので、「雨ニモマケズ手帳」と呼ばれる。自然の脅威とその中での困難な生活に翻弄されながらも前向きに進んでいく人間の姿に、宮沢賢治が生涯追い求めた「幸せとは何か」の祈りが込められている。
APPLE BOOKSのレビュー
宮沢賢治のトランクに眠っていた黒色の手帳。そこに書きつけられていたのが「雨ニモマケズ」から始まる一連の文章であり、その存在は賢治の死後明らかになった。手帳は賢治が亡くなる2年前から使用されていたため、病床生活に入った晩年の思想を伝えるものとして知られている。故郷である岩手の自然を愛し、裕福な商家に生まれながら、農民のために働くことを望んだ賢治。この詩に並ぶ実直な言葉は、賢治の固い決意と高潔な精神を伝えている。モノと情報にあふれる現代においては、そのストイックさに圧倒されるところもあるが、距離を感じる必要はないだろう。「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」と記されていることから、賢治自身も理想の境地に達しているわけではないことが分かる。その不完全さこそが、切実な願いや目指すべき未来への希望を生み出し、時代を超えて人々の心を捉え続けているのだ。詩句の最後には賢治が傾倒した法華経の題目がつづられている。
カスタマーレビュー
フルキャスト営業携帯
、
あうう
評価します
ここちきくん
、
懐かしい
小学生の時音読をよくしました。