グッド・バイ
発行者による作品情報
妻との生活を取り戻すため、複数の愛人と「どうやったら綺麗に分かれることができるか」と様々な策を弄する男の姿をシニカルに描いた、太宰治の未完の小説。『朝日新聞』に連載の予定だったが、1948(昭和23)年6月の太宰の入水心中により未完のまま絶筆となった。『人間失格』が太宰の遺書と言われるが、『グッド・バイ』は『人間失格』を書いた後に執筆にとりかかっている。タイトル自体が「読者への別れの言葉」を意味しているという見方もある。さらに、太宰の中でこの小説がどのような結末を迎えることになっていたのか……。伊坂幸太郎の『バイバイ、ブラックバード』が『グッド・バイ』へのオマージュと言われているが、読者の数だけその結末があるのかもしれない。
カスタマーレビュー
クイーンアミダラ
、
ドラマになりそうなほどおもしろい
未完なのが非常に残念なくらいおもしろい話です。そのままドラマ化しても十分老若男女見られるものが出来上がると思います。
ホワイト伊藤
、
未完なのかー
キヌ子と主人公の奇妙な関係の続きを最後まで見たかった
事務長……。
、
こんな愉快さも…!
いやー、笑いました。
女の人がかなりズレてて、二人の掛け合いが面白いです。
こんなに面白いなら読まなきゃ良かったという人の気持ちが、よく分かります。