桜の森の満開の下
発行者による作品情報
1947(昭和22)年、『肉体』創刊号に掲載された坂口安吾の最高傑作とも称される短篇小説。山賊と妖しくも美しい残酷な女との幻想的な怪奇物語で、文芸評論家の奥野建男は「生涯に数少なくしか創造し得ぬ作品の一つ」と激賞した。満開の桜の森が不気味な鈴鹿峠に山賊が棲み付く。ある春の日、山賊は都からの旅人を襲って殺し、連れの美女を女房にした。しかし、それが恐ろしくも哀しい顛末の始まりだった……。東京大空襲の死者を桜満開の上野山で弔った際、「逃げだしたくなるような静寂がはりつめて」いた風景が、この作品のモチーフになっているとも言われる。1975(昭和50)年に篠田正浩監督で映画化(山賊・若山富三郎、女・岩下志麻)。さらに、1989(平成1)年、劇団夢の遊眠社により『贋作・桜の森の満開の下』として戯曲家された。
カスタマーレビュー
むむんとり
、
初めて読みました
星野源の「桜の森」もこれに関連した曲なのでしょうか?
桜と聞いて思い起こすおどろおどろしさを具現化した小説です。
A.M10:43
、
やっぱり
やっぱり坂口安吾は、面白い。
今は、もう夏近いけれど春が待ち遠しいような…。これを読んだら桜の木を見る目が、変わるとおもう。そして、短いのでスラスラ軽く読めると思う。
ニックネームうううううううううう
、
野田秀樹
「贋作 桜の森の満開の下」の予習として読みました。これは面白い。