猫の事務所
発行者による作品情報
1926(大正15)年に文芸雑誌『月曜』発表された、宮沢賢治の数少ない生前発表童話のひとつ。猫の歴史と地理を調べる猫の第六事務所。そこには大きな黒猫の事務長、一番書記の白猫、二番書記の虎猫、三番書記の三毛猫、そして嫌われ者の四番書記の竈(かま)猫がいた。ある時、やさしかった黒猫までもがいじめに加わるようになり、竈猫は仕事を取り上げられてしまう。そんなとき獅子が現れ事務所の解散を命じる。猫たちののん気な仕事ぶりが、役立たずの官衙(役所)を見事に風刺している快作。物語の最後、「ぼくは半分獅子に同感です」と結ばれるその真意とは……。『猫の事務所』の舞台となった「第六事務所」は、花巻市の旧稗貫郡役所がモデルと言われる。
カスタマーレビュー
ニックネームって必要か❓
、
すごくわかりやすい
嫉妬から嫌がらせをする構図がわかりやすい。道徳の時間に読むといいと感じた。終わり方がスッパリして気持ちいい。
くぼかつ@
、
かまねこの涙
かま猫の健気さや他の猫たちの意地悪さは、ちっとも昔っぽくなく、現代の私たちの暮らしや心にも響いてくる。読むことができて、とても良かったです。
桜向日葵蘭
、
良かったです
仲間外れにすると 自分にかえってくる