神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫) 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫)

神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫‪)‬

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発行者による作品情報

1995年1月、地震はすべてを一瞬のうちに壊滅させた。そして2月、流木が燃える冬の海岸で、あるいは、小箱を携えた男が向かった釧路で、かえるくんが地底でみみずくんと闘う東京で、世界はしずかに共振をはじめる……。大地は裂けた。神は、いないのかもしれない。でも、おそらく、あの震災のずっと前から、ぼくたちは内なる廃墟を抱えていた――。深い闇の中に光を放つ6つの黙示録。

ジャンル
小説/文学
発売日
2002年
3月1日
言語
JA
日本語
ページ数
160
ページ
発行者
新潮社
販売元
Shinchosha Publishing Co., Ltd.
サイズ
2.7
MB

カスタマーレビュー

天照重衩

かえるくんに感謝しています、

先日、能登半島で大きな地震がありました。
幼少期に東日本大震災を東京で経験した私にとっては、2度目に見た津波のシーンと倒壊する家屋や崩れた道路、土砂が崩れた崖、
繰り返す地震の中で、何故助けられなかったのかというやるせない不安な気持ちと、自分の身に起きたらという恐怖の中で、以前読んだこの本を無意識に手に取りました。

地震に直接関わりない立場にいる中、しかしながら繋がりを密接に持つ人を、それぞれの物語は描いています。
村上ワールドの中に、痛切なメッセージを感じました。

人々は時に地震による自然の脅威を感じ、それでもなお立ち上がり、この地震の巣の上で生活を続ける
きっと、村上さんの示す、日本人の儚さに感動する想いも、ここから来ているのだと実感します。

今までの様々な災害で被災された方々に、心からのお見舞いを申し上げます。

また、この本を手に取って読んでいただければ、幸いです。

ヌード最高

地震の余韻

地震の余韻があったからか、暗いトーンの短編が多いように感じた。
それでも村上ワールドは健在で、面白く読むことができた。
作者の故郷で大きな地震が起き、少なくない影響を与えたのだろう。世の中何が起こるか、わからない。

Agetyuikk

1995年の小説として

短編集だが、どれも一貫して1995年の「あの地震」を核とした物語である。
どれもとても心に刺さる物語。

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