護られなかった者たちへ 護られなかった者たちへ

護られなかった者たち‪へ‬

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発行者による作品情報

仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。三雲は公私ともに人格者として知られ怨恨が理由とは考えにくい。
一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。
三雲の死体発見から遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。
男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か? なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか?

誰が被害者で、誰が加害者なのか──。
怒り、哀しみ、憤り、葛藤、正義……
この国の制度に翻弄される当事者たちの感情がぶつかり合い、読者の胸を打つ!

第三の被害者は誰なのか?
殺害された彼らの接点とは?
第三の被害者は?
本当に“護られるべき者”とは誰なのか?

“どんでん返しの帝王”中山七里が、日本の社会福祉制度の限界に挑んだ問題作!

ジャンル
小説/文学
発売日
2018年
1月25日
言語
JA
日本語
ページ数
384
ページ
発行者
NHK出版
販売元
Digital Publishing Initiatives Japan Co., Ltd.
サイズ
2.3
MB

カスタマーレビュー

マンゴー7

無力を知った。

途中、本物の貧困を目の当たりにして胸が苦しくなり涙が溢れました。世間知らずなつもりもなかったが、ここまでリアルな貧しさを
自分は理解していなかったんだと気付かされた。今の自分ができることは何か。考えても考えても答えに辿り着けそうにない。

oreinoko

絶望の先にあるものは?

作者の中山七里さんの本を初めて読みました。なかなか読むきっかけがなくて、映画化されたそうですが映画を一切見ないので知る事がなかった。再読しても心が押し潰される思いを再度味わいました。餓死という死は戦時中の事だと思っていました。今の貧困は絶望の果てに静かに死んでいく。自死という形で…。でも生きて欲しいと祈らずには居られないです。

静おばあちゃんにおまかせ 静おばあちゃんにおまかせ
2014年
漏洩~素行調査官~ 漏洩~素行調査官~
2015年
検察側の罪人(上) 検察側の罪人(上)
2017年
さよならドビュッシー 前奏曲 さよならドビュッシー 前奏曲
2012年
逸脱 捜査一課・澤村慶司 逸脱 捜査一課・澤村慶司
2012年
合本 検察側の罪人【文春e-Books】 合本 検察側の罪人【文春e-Books】
2017年
連続殺人鬼カエル男 連続殺人鬼カエル男
2011年
贖罪の奏鳴曲 贖罪の奏鳴曲
2013年
テミスの剣 テミスの剣
2017年
ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人 ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人
2019年
切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人 切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人
2014年
連続殺人鬼カエル男ふたたび 連続殺人鬼カエル男ふたたび
2019年
朽ちないサクラ 朽ちないサクラ
2018年
死刑にいたる病 死刑にいたる病
2017年
孤狼の血 孤狼の血
2017年
合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明
2020年
慈雨 慈雨
2019年
あの日、君は何をした あの日、君は何をした
2020年