風の又三郎
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3.7 • 321件の評価
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発行者による作品情報
ある風の強い日、山間の小学校分教場に不思議な転校生、高田三郎がやってくる。そんな彼を村の子供たちは、風の化身「風の又三郎」ではないかと噂する。しかし、次第に村の子供たちとも打ち解けていき、野原を駈け、ぶどうを取ったり、川で遊んだり、たくさんの冒険をする。ほんの束の間の子ども同士の心温まる交流を描いた、宮沢賢治の代表作のひとつで、彼の死の翌年(1934年)に発表された。児童文学作家であり宮沢賢治研究者でもある天沢退二郎は「自然とともに息づくような表現によって地方色豊かに造型された少年文学の傑作」と評している。
APPLE BOOKSのレビュー
詩人、童話作家として知られる宮沢賢治の代表的な短編小説。ある風の強い日に転校してきた不思議な少年と村の子どもたちの心象風景を描く。山あいの小さな小学校に赤毛の少年、三郎が転校してきた。5年生の嘉助は「あいつは風の又三郎だぞ」と風の神様の子だと信じ込む。高原や川で遊び、いたずらをしてけんかになるものの仲直りをしたり、三郎は次第に村の子どもたちと打ち解けていく。ところがある朝、唯一の6年生である一郎は、三郎から聞いた風の歌を夢に見て飛び起きた。急いで学校に行くと、三郎は再び転校したと聞かされる…。風のように現れて去っていく転校生と、よそ者である彼に好奇心や畏怖を抱く村の小学生たち。自然の中で生まれる子どもたちの絆を繊細に描いた不朽の名作だ。宮沢賢治の死の翌年となる1934年に発表された作品で、リズミカルな擬音語や幻想的な場面など、宮沢賢治らしいエッセンスがふんだんに盛り込まれている。その神秘的な魅力は時を経ても読者を引きつけてやまない。
カスタマーレビュー
ドラチガ
、
どっどどどどう
風の又三郎、 もんじろう、大前春子。
同じ匂いするね。
Strider1357
、
Good
懐かしく読ませていただきました