明暗
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4.1 • 81件の評価
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発行者による作品情報
明治時代の日本の小説家、評論家、英文学者夏目漱石。本名、金之助(きんのすけ)。『明暗』は底本の「「夏目漱石全集9」ちくま文庫、筑摩書房」では「日本の小説・文芸」としてまとめられている。本書で登場するのは、「(第一~百八十八)」などが収録されている。
APPLE BOOKSのレビュー
1916年12月9日に49歳で病死した夏目漱石の絶筆となる『明暗』。新婚夫婦の日常に潜むエゴイズムを描いたもので、新聞連載中だった本作はクライマックスに入りかけたところでプッツリと終わり、読者は宙ぶらりんにされてしまった。主人公の津田と謎めいた元恋人の清子はどうなるのか。津田の妻、お延は夫の行動を疑っていないのか。夏目の頭の中だけに存在する結末については現在も研究が続き、水村美苗など多くの作家がオリジナル続編を発表して話題となった。勤め人の津田は半年ほど前に7歳下のお延と結婚したが、心の中には突然離れていった元恋人の清子がいた。お延は津田に愛されようと誠心誠意尽くすが、必死な姿は津田を冷めさせるだけだった。新婚夫婦の平凡な日常生活と、2人を取り巻く人間模様をのんびりと見せながら、奥に秘めた彼らの悪意や疑心を執拗(しつよう)にえぐり出す。人は裏では何を考えているのか分からない。そんな警告を突きつける衝撃作だが、上品で知的な会話が人間の暗闇を覆い隠し、毒を薄める。文豪夏目漱石の筆力と洞察力を堪能できる古典だ。日本文学界に多大な影響を与える重厚な名作は、じっくりと読み込みたい。
カスタマーレビュー
文体
こゝろとは打って変わって語りが3人称で始終落ち着いている。
初見です,!
夏目漱石の小説所見の僕ですが明暗、未完の理由は作者が病没したそうです胃潰瘍だそうです未完のところで体内出血して永眠になったそうです永遠におやすみなさい笑明暗より吾輩は猫であるとこゝろのほうが正直言うて面白い明暗見てると所々何故か最初に戻ったりエラー再起動しても,元にはもどらぬ。エッチ!