源氏物語 ー 葵
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3.6 • 47件の評価
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発行者による作品情報
「源氏物語」は平安時代にかけて活躍した女性作家、歌人である紫式部の作品。與謝野晶子によって翻訳されたもの。全54帖の第9帖「葵」。この作品は底本の「全訳源氏物語 上巻」に収録されている。
カスタマーレビュー
moshikamoshika
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天皇さえ怒る光源氏
どの人も公平に愛して女の恨みを買わないようにするがいいよ。とまで言われてしまう。そして呪い殺される正妻。ところが映画などで見たイメージが随分違う。物語を読んで思うのは、どのシーンも映画で見た感じとは異なっている。映画は誇張され大元はもっと厳かだ。妻が亡くなったことを哀しむ光源氏が舌の根も乾かぬうちに美しく育った紫の上と結婚して、その足でまた妻の家へ行く。どう言う神経なのだろう。そんなことを思うのは私だけなのか。なぜ世の人はそんな言辞を素晴らしいと言うのだろう。
それにしても平安時代は、常に想いを伝えるために歌を贈り送られていたのだろうか。なんとも雅な、そしてまどろこしい。それとも今どきのラインのやり取りが似ているかもしれない。