ヰタ・セクスアリス
発行者による作品情報
「ヰタ・セクスアリス」は明治から大正時代にかけて活躍した小説家、評論家、翻訳家である森鷗外の小説。「丁度好いから、一つおれの性欲の歴史を書いて見ようかしらん」。哲学者・金井湛(しずか)の性欲的生活(ヰタ・セクスアリス)の変遷を描いた面白「性」告白小説。
カスタマーレビュー
monseultresor1213
、
私は好きです。
森鷗外の作品と森鷗外自身も好きです。この作品は彼の性に対する芽生えと考え方が書かれています。けして卑猥なものではなく、真面目に、自分自身に湧き上がる感情と他者が性に傾倒する様など、なぜか?と真剣に向き合っているところが素敵だなと感じます。私自身も物事を深く考えてしまい、たわいのないことに対し、なぜかと疑問を持ってしまうため、共感と親しみを持てました。現実的にこんなに真面目な方にお会いしたことがないため、彼の様な方にお会いし、お話できたら楽しいだろうなと思います。